【そうだったの⁈】キアヌ・リーブスがバンドで来日!?他にもジョニー・デップ、ジャレッド・レトら音楽でも活躍するスターたち
|
キアヌ・リーブスのロックバンド、ドッグスターが21年ぶりに来日する。と聞いて、“えっ、キアヌがバンドをやってるの!?”と驚く人もいるかもしれない。ファンの間では、知る人ぞ知るキアヌの音楽活動だが、一般的にはあまり知られていないのが実情だ。本業とは異なる裏の顔。彼のほかにもミュージシャンとして活動するハリウッドスターは少なくない。改めてここでまとめて紹介したい。
【写真を見る】アリス・クーパーらと結成したハリウッド・ヴァンパイアーズのギタリストとしても活躍するジョニー・デップ
■ドッグスターのベーシストとして21年ぶりの来日ライブが迫るキアヌ・リーブス
リーブスのドッグスターが結成されたのは、ニルヴァーナなどが人気のグランジ旋風吹き荒れる1990年代始め頃。映画スターとしてブレイクを果たす以前のことだ。そのあとに俳優としての人気が爆発した暁には、ミュージシャンとしてステージに立つ彼の姿を一目見ようとツアーが大盛況を博すことに。とはいえ、シンガーではなく、ベーシストというポジショニングがいかにもリーブスらしいところ。
オルタナ系ロックアルバム2枚を残して2002年に解散しているが、その最後のステージが前回の来日公演だった。ところが突然、21年ぶりに来日公演を行うと発表。ハリウッドのストライキによる隙間時間の有効活用のようにも思えるが、実はそうではなくて、コロナ禍にメンバーと再結成。すでにアメリカでツアーを行っており、ニューアルバムも完成。10月に「Somewhere Between The Power Lines And The Palm Trees」と題されたアルバムがリリースされる。先行シングル「Breach」なども公表されており、トリオ編成とは思えないダイナミックな演奏を繰り広げている。
■スーパーバンド、ハリウッド・ヴァンパイアーズやジェフ・ベックとのコラボでも活躍するジョニー・デップ
リーブスとは同世代で、俳優業と同じくらい、もしくはそれ以上に熱心な音楽活動を行ってきたジョニー・デップ。1990年代には、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーやセックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズらも時折参加したPなるバンドで活動。短命だったがユニークなオルタナ系ロックバンドでギターを担当した。もともとミュージシャン志望だったデップは、90年代にはロサンゼルスの若手セレブの溜まり場となるロッククラブ、ザ・ヴァイパー・ルームの経営にも関与。『マイ・プライベート・アイダホ』(91)でリーブスと共演したリヴァー・フェニックスが、薬物の過剰摂取で亡くなったのもその店先だった。フェニックスは直前までフリーらとステージに立っていた。
だが、デップの音楽熱は若気の至りなどではなく、その後も燃え続ける。マリリン・マンソンからガンズ・アンド・ローゼズまで、幅広いミュージシャンとの交友関係を見てもわかる通り。アリス・クーパーやエアロスミスのジョー・ペリーとは、ハリウッド・ヴァンパイアーズなるスーパーグループの一員として活動。また、昨年は故ジェフ・ベックと共演アルバム「18」を発表しており、ロンドンで開催されたベックの追悼コンサートのステージにも立っている。
■サーティー・セカンズ・トゥ・マーズとして25年もの活動歴を誇るジャレッド・レト
リーブスやデップの音楽活動が趣味的なのに比べて、よりプロフェッショナルでメジャー志向なのがジャレッド・レトだ。レトが作詞作曲からリードボーカル、ギター演奏までを手掛け、兄シャノンがドラムを担当するロックバンド、サーティー・セカンズ・トゥ・マーズは、90年代後半から25年近くもの活動歴を誇っている。
壮大で宇宙感あふれるダイナミズムと、アーティスティックな美意識を備えたサウンドで、右肩上がりの成功を収めてきた。これまでに5作のアルバムを発表し、前作は全米2位を記録。5年ぶりのニューアルバム「It’s The End Of The World But It’s A Beautiful Day」が9月15日(金)にリリースされる。
■2人組バンド、デッド・マンズ・ボーンズでも歌声を披露するライアン・ゴズリング
また意外なところでは、ライアン・ゴズリングの2人組バンド、デッド・マンズ・ボーンズとしての活動に驚くファンも多いだろう。『バービー』(公開中)や『ラ・ラ・ランド』(16)などで歌を披露しているゴズリングだが、かなりダークでインディ・ロック寄りのサウンドを展開。ギャップ萌えする人もいるはず。
■ジャック・ブラック、ジュリエット・ルイス、テイラー・モムセンらもバンドで活躍!
一方、俳優としてのキャラが、そのまま音楽からも伝わってくる人もいる。ジャック・ブラックのテネイシャスDにはギャグが満載だし、ジュリエット・ルイスのジュリエット・アンド・ザ・リックスは、とことんストレートでロック魂が全開だ。両者共にフー・ファイターズのデイヴ・グロールらロックミュージシャンから多大なリスペクトを受け、共演したことも。
そのほか、俳優からスタートして、いまやすっかり筋金入りのミュージシャンとなったテイラー・モムセンのようなケースもある。ハードロックバンド、プリティ・レックレスを率いる彼女は、ドラマ「ゴシップガール」時代とはもはや別人のよう。“ゴシックロッカー”としての自身を開花させている。
文/村上ひさし