●54年ぶりの新枠はプレッシャーとの戦い
フジテレビ系ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』(毎週金曜21:00~)で、超エリートなのにどこか不器用でポンコツな新人弁護士・天野杏を演じる平手友梨奈。ムロツヨシ演じる元敏腕芸能マネージャーのパラリーガル・蔵前勉とのコンビの奮闘を描く“育成型リーガルエンタテインメント”だ。
初回放送後、SNSでは「名コンビになりそうな予感」「杏ちゃんがちゃんと憎めないキャラになってる」といった声があがったが、本人はどのような心境で臨んでいるのか。話を聞いた――。
――初回放送前の情報番組の電波ジャックの後にこのインタビューのお時間を頂いていますが、やはり生放送は緊張しますか?
前に映画で少しだけやらせていただいたことがありますが、やっぱり緊張しますね。
――電波ジャックには残念ながらムロツヨシさん療養のため不在でしたが、平手さんはムロさんの顔が描かれた缶バッジを付けて出演されていましたよね。ムロさんの思いも背負ってという気持ちでしょうか?
私が付けたかったので付けました。特に理由はないです(笑)
○■1話を見て「こんなふうに仕上がったんだ!」
――今作の第1話を最初に見たときのご感想はいかがでしたか?
すごくテンポがいいなと思いました。私が知らないシーンもたくさんあるので、「こんなふうに仕上がったんだ!」と視聴者のように見ていて面白かったです。
――ご自身のシーンはどのように見られるのですか?
そのシーンを見るたびに「こんなシーン撮ったな」「こんなこともあったな」と記憶が戻りますね。
――そして第1話の放送を迎える心境は、いかがでしょうか。
どの作品も同じですが、緊張しますし、不安な部分もありますね。
――54年ぶりのドラマ枠のスタート作品というのは、どのように捉えていますか?
共演者の皆さんもそうだと思いますが、プレッシャーとの戦いもありますが、本当にいい作品が生まれればなとずっと思っています。
●現場を引っ張ってくれるムロツヨシ
――初回の放送前には完成披露試写会がありました。
なかなか5人(平手、ムロ、吉瀬美智子、江口のりこ、戸田恵子)でそろうということが作品上でもないので新鮮でしたし、緊張もしました。
――ムロさんがブレイクして盛り上げていましたが、撮影現場でもあのような感じですか?
本当に現場を引っ張ってくれる方です。
――撮影が始まって1カ月程度ということですが、ムロさんへの印象の変化はありますか?
人によっていろいろな捉え方があると思いますが、私は一番最初にお会いした雰囲気やお人柄から、特に変わった印象はないです。
――今回演じる杏という役に愛着がわいている部分はありますか?
最近は、杏ちゃんの髪色が気に入っています。
――ご自身からアイデアを出して、採用された部分もあるのですか?
ポスタービジュアルの撮影のときに、わざと左右の靴下の色を変えたらどうかと思って、スタイリストさんやプロデューサーさんを含めいろいろな方と話をして、「こっちのほうが杏ちゃんっぽいよね」とディスカッションをして決まりました。そんなふうに常に話し合っていますね。
――杏はいつもオレンジのグミを食べていますよね。「食べすぎだな」とか「飽きたから違う味がいいな」とか思ったりしませんか?
監督やプロデューサーの皆さんと話し合って意味があるシーンで食べているので、「食べすぎだなあ」とはそんなには思わないです(笑)
――では最後に、今後の見どころを教えてください。杏と蔵前との関係性にも変化が生まれてくると思いますが。
1話では蔵前さんが落ち込んでいましたが、2話になると少しずつ立ち直って元気になってきているので、2人の掛け合いが、これからもっと楽しくなっていくと思います。
――それでも、しばらく「入室禁止」の張り紙は変わらず……
そうですね(笑)
●平手友梨奈2001年生まれ。16年に欅坂46のメンバーとしてデビュー。18年に映画『響-HIBIKI-』に初主演し、日本アカデミー賞新人俳優賞、日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞新人賞を受賞した。20年にソロ活動を開始し、『ドラゴン桜』『六本木クラス』などのドラマ、『さんかく窓の外側は夜』『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』などの映画に出演。22年、HYBE JAPANが設立した新法人・新レーベル「NAECO」に移籍し、23年10月期のドラマ『うちの弁護士は手がかかる』に出演中。
(中島優)