【いちばんすきな花】「椿の家」に集う4人の再会場面に共感 ネット上で大きな注目を集める記事が話題に!
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二度目がなかったはずなのにまた集まった4人の繋がりに注目します。
多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠が“クアトロ主演”を務めるドラマ「いちばんすきな花」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系) の第2話が10月19日に放送された。前回ラストで椿(松下)が「こんな話したの、初対面で二度目がないからです」と打ち明けたが、早々に再び4人が集まる展開となった。(以下、ネタバレを含みます)
■境遇や考え方など全く違う人生を歩んできた4人の物語
社会現象になったともいわれる2022年10月期のドラマ「silent」(フジテレビ系)のプロデューサー・村瀬健氏と脚本家・生方美久氏が再びタッグを組んだ本作。「男女の間に友情は成立するのか?」という永遠の命題をテーマに、違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を描く。
学習塾の講師をしている34歳の潮ゆくえを多部、出版社に勤める36歳の春木椿を松下、美容師で26歳の深雪夜々を今田、コンビニで働きながらイラストレーターを夢見る27歳の佐藤紅葉を神尾が演じる。
第2話で再会した4人が見せた会話劇。SNSには共感や「考えさせられる」「4人がどうなっていくか楽しみ」などの反響が集まり、タイトルが2話連続のトレンド1位に輝いた。
■再会するまでに4人に起きたこと…
小学校の同窓会に参加したゆくえは、当時嫌われないように配慮していたはずの友人の結婚式に自分だけ呼ばれていなかったことを知った。学校のルールを守り、勉強もがんばって“頭がいい人”でいたが、「みんなと同じ感情になれないのは怖い。誰と一緒にいても私の感情だけは、いつも1人だった」と振り返った。
紅葉は、コンビニのバイト仲間たちが自分のイラストを褒めておけばシフトを代わってくれる「調子がいい人」と話しているのを聞いてしまうが、彼らを責めることはしなかった。
母・鈴子(美保純)たちに結婚しないことを打ち明けた椿。そのとき、有給休暇中にも関わらず仕事の電話がかかってきた様子に、弟の楓(一ノ瀬颯)は「社会の闇を擬人化したら兄ちゃんになるよね。“都合いい人”認定されちゃってんだろうな、会社でもプライベートでも」とつぶやいた。
そして夜々は、参列した結婚式で新婦の両親への手紙に涙ぐんだ帰り道、友人から「感動している演技がうまい」と言われ、驚きつつも話を合わせた。さらにアパート前で待ち伏せしていた美容室の同僚・相良(泉澤祐希)から「友だちからでいいよ」と言い寄られ、恋人より友だちの方が格下のような言い方にとまどい、逃げ出した。
夜々が逃げる途中、偶然公園にいた紅葉を見つけ、彼氏とうそをつく。すると相良は「夜々ちゃん、もったいないよ。もっと自分を大事にした方がいい。内側から愛される人にならないと」と説教し、紅葉には「この子、顔がいいだけだよ」と言い放って去った。
■“忘れ物”がつなぐ4人
「2人、気まずいですね…」と言う紅葉に同意した夜々は、「2人じゃなくなるには3人になればいい」と椿の家を訪れた。前回、もう一度来ることがないように忘れ物はしないでと椿は告げていたが、夜々は美容室の客として来た椿に渡したものの捨てられていたサービス券を“忘れ物”として口実に使った。
そして「よく来ましたね。あんな変な感じになったのに」と話す椿に、「しゃべりやすかったから」と紅葉。それに椿も小さな声で「分かります」とうなずいた。トラウマを掘り返されたようでキツかったのは確かだが、後になると“言葉”にできたことが良かったという思いが一緒だった。
そこで紅葉は、ゆくえを呼び出した。4人掛けのダイニングテーブルで、前回のゆくえの“席”が空いていたからだ。
ゆくえは「また私だけ思ってること違って」怒らせてしまったと、手土産を持って慌てて駆け付けるが、勘違いだと分かって安堵。4人は、再び会話をするひとときを過ごした。
「頭がいい人」というのが、「居場所」として狙うことができなかったというゆくえに、紅葉は「そこだよ、席」と、椿の家のダイニングテーブルの“席”を指した。
新たな居場所を見つけたような4人。「頭がいい人」「調子がいい人」「都合いい人」「顔がいい人」とそれぞれ言われてきたなかで、互いが「一緒にいて居心地いい人」たちになっていくのだろうか。
その後、椿の後片付けを手伝った紅葉は、学生時代の教室移動する教科の話で共感。2人は「今度、あの2人に聞いてみますか」となった。一方、ゆくえと夜々も学生時代の交換ノートの話から同じように「今度、あの2人に聞いてみますか」となった。
紅葉はわざとハンカチを“忘れ物”にし、「うん、わかった」と優しく受け入れた椿。前回ゆくえが言った「2人組になれなかった4人」は、忘れ物でつながり、「2人に聞いてみますか」と思えるほどに存在感が増しているのだ。
ラストでは、椿の婚約者だった純恋(臼田あさ美)が「忘れ物しちゃって」と椿の家にやって来る不穏ともいえる展開になったが、何かあっても、ゆくえらの存在が救いになってくれることを願うばかりだ。