1 フォーエバー ★ :2023/09/17(日) 20:40:10.98 ID:q+RQn9Am9
日刊スポーツ
「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」トークイベントに出席した梶芽衣子(右)とアルノー・デプレシャン監督
女優の梶芽衣子(76)が17日、都内で行われた「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」トークイベントに出席し、主演映画「女囚701号 さそり」(伊藤俊也監督、72年公開)の制作秘話を語った。
同イベントでは、フランスを代表する名匠のアルノー・デプレシャン監督が、熱愛する日本映画を語り尽くす特別プログラム「アルノー・デプレシャン監督『女囚701号 さそり』を語る」を企画。梶は同作で、憎悪うずまく女子刑務所からの脱走を企てる、復讐(ふくしゅう)に燃える囚人”さそり“こと松島ナミを演じた。
同作の松島ナミは、極端にせりふの少ないキャラクターになっている。梶はオファーを受けた当時を振り返り「最初断ったんです。でも持ち帰って台本を読んだら、このヒロインがせりふをしゃべらなければすごく面白いと思って。このヒロインに言葉はいらないなと」と話し、「プロデューサーに『せりふを言わなくていいならやるけど、しゃべるならやらない、2つに1つです』と言いました」と明かした。また「(伊藤)監督がデビュー1作目で、これ失敗したらクビになるって」と、重圧のかかる状況だったことを告白。結果、同作はシリーズ化するほどの大ヒットとなり「これは生きながらえるな、クビにならないですむなと。それにしてもあそこまでヒットするとは思ってなかったんですけど」と振り返った。
デプレシャン監督は「せりふがなくてもさそりの傷ついた心、涙、自尊心を体現している。女性としての誇りを、せりふなしのあなたの演技の中に見いだしました」と称賛。梶は「せりふがあると背中でもいいけど、せりふがないとアップしかないと思ったんです。目が映らないと、そこで物言ってる訳ですから。そこはちょっと、役者のずるさ。私の計算も多少ありました。(同作が)結構アップの場面多いじゃないですか」と笑った。
「女囚さそり」シリーズは梶主演で72、73年に4本映画化され、本人が歌う主題歌「怨み節」は40万枚のヒット。その後もリメーク8作品や数々のオマージュ作品が生まれた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8eb0d7bd8450424aa331df9e142d15cae58a0910