俳優の堺雅人(49)が主演を務めたTBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(日曜後9・00)は17日、79分スペシャルで最終回(第10話)が放送され、平均世帯視聴率は19・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが19日、分かった。第8話と第9話の14・9%を大幅4・7ポイント上回り、番組最高を更新。有終の美を飾った。
第1話(7月16日)=11・5%、第2話(7月23日)=11・9%、第3話(7月30日)=13・8%と右肩上がり。第4話(8月6日)=13・4%と微減したものの、第5話(8月13日)=14・2%、第6話=14・3%(8月20日)、第7話=14・1%(8月27日)、第8話=14・9%(9月3日)、第9話(9月10日)=14・9%と好調に推移。最終回(9月17日)=19・6%とジャンプアップした。
「半沢直樹」「下町ロケット」シリーズなどドラマ史に残る大ヒット作を生み続ける同局・福澤克雄監督が原作を初考案したオリジナルドラマ。脚本は八津弘幸氏、李正美氏、宮本勇人氏、山本奈奈氏。演出は福澤監督、宮崎陽平監督、加藤亜季子監督。
初回放送までストーリーや役柄など作品の詳細を明かさない異例の手法。阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司と主演級の超豪華キャストをはじめ、事前に発表した総勢42人の出演者とモンゴルロケを敢行した以外はベールに包まれたままだった。初回ラストに嵐の二宮和也が事前告知なしのサプライズ登場。43人目の“最後のピース”として反響を呼んだ。
壮大な映像も話題。モンゴルロケは2カ月半に及ぶ大規模なもの。近年の日本のテレビドラマとしては、異例の長期海外ロケとなった。
日本と中央アジアを駆け巡る予測不能なアドベンチャー。SNS上には“考察班”が出動。毎回、巧みな伏線が張り巡らされたストーリー展開は、視聴者を“裏切り”続け、クギづけにした。
最終回に向け、怒涛の番宣も。17日にはファンミーティングが開催され、福澤監督が登壇。数々の撮影秘話を披露し、続編も示唆した。
最終回は、乃木(堺雅人)が別班を裏切っていなかったことが判明。そして、撃たれた別班員たちは急所を外され、日本で生きていた。事実を知って激昂するノコル(二宮和也)と乃木の言葉に刀を抜くベキ(役所広司)。過酷な運命を乗り越えた親子。40年の時を超えた宿命の物語の結末は…という展開だった。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/09/19/kiji/20230918s00041000225000c.html