俳優の水谷豊と寺脇康文がタッグを組む、テレビ朝日系連続ドラマ『相棒season22』(毎週水曜 後9:00)が10月からスタートすることが決定。2人のコメントが到着した。
【相関図】初代相棒・亀山薫が帰還!特命係の2人を囲む登場人物をおさらい
2000年にスペシャルドラマとして誕生して以来、濃密で骨太なミステリーの数々を世に送り出してきた同シリーズ。前作『相棒season21』では、杉下右京(水谷)の初代相棒・亀山薫(寺脇)が“五代目”として帰還。約14年ぶりのコンビ復活は大きな話題となり、今年1月25日には、放送400回も突破した。新シーズンでは、再会2年目を迎えた伝説のコンビが、新たなる挑戦に乗り出す。
■水谷豊(杉下右京役)コメント
――昨年14年ぶりの再会を果たしましたが、どのような反響をいただきましたか?
やはり『相棒』シリーズは亀山くんとはじまりましたから、“またあの2人が見られる!”と喜んでくださった方が多かったように思います。一方で、亀山くんとのコンビを新鮮に感じるみなさんもいらしたのではないかなと思いました。
――『season22』の撮影がはじまった、現在の心境を教えてください
毎年のことですが、“さぁはじまった!逃げられないぞ”という覚悟のような思いがありますね。撮影だけで7カ月間以上かかるのですが、今シーズン、我々はどんな事件、どんな犯人、どんな人たちと出会うのだろうと楽しみにしています。
――右京と薫の関係性について、どのように感じていますか?
昨年の『season21』は14年ぶりの再会で、最初は実際、撮影がスタートしたらどうなるんだろうと思っていたのですが、はじまってみると14年前と何も変わっていませんでした。
――水谷さんと寺脇さんの普段の関係性についてはどう変わりましたか?
こちらも変わってないですね。待ち時間に2人で交わす会話も、シリーズ誕生当時と何ら変わってないんです。何なんでしょうか、この変わらなさ加減は…(笑)。
ご存知のように、寺脇くんとは長く一緒に仕事しているので気心は知れていますが、やはり撮影になるとお互いそれぞれの世界を持って、きちんと緊張しあっていい距離感で対峙できる。だから今回も共演していて楽しいんです。
――右京のキャラクターについて、今、どのようにとらえていますか?
これもまったく同じで、右京に関して意識して変えたことはないですね。シリーズも20年を超え、僕が『相棒』以外で過ごしてきた“何か”もにじみ出ると思いますし、変わるところは自然に変わっていくことでしょう。
僕自身、右京という人物に好きなところがひとつあるのですが、それは“彼の正義”を貫いていること。彼の正義とは、犯人を捕まえることです。スタート当初からそうなのですが、右京は決してきれいごとは言わない。確か、亀山くんをだましてまで、犯人を追い詰める回もありましたよね。僕はそこに右京の価値観があると考えます。きれいごとや正論だけを振りかざす右京だったら、もっとつまらない男になっていただろうなと思います。
――『season22』は、どんなシーズンになりそうだと考えていますか?
到底、想像しきれない予想外の事態が起きるのが、『相棒』なんです。新シーズンでどんなことが起きるのか、我々もとても楽しみにしているんです。客観的に見ると、それこそが『相棒』が続く理由ではないかと思っています。
■寺脇康文(亀山薫役)コメント
――2シーズン目を迎える心境を教えてください
今年は帰還して2年目ですが、新鮮な気持ちでイチから挑んでいきたいと思っています。俳優は“本番スタート”の声がかかるギリギリまで、もっと何かできることはないかと探し求め、その時々のベストを出す…。これは豊さんからの“教え”なのですが、僕は毎シーン、これを突き詰めていく。そこだけは絶対に変えないでいようと心に決めています。
――右京と薫の関係性について、どのように感じていますか?
昨シーズン、右京さんと14年ぶりに再会したわけですが、つい何カ月間か会っていなかっただけ、のように思えましたね。14年経ったからとか2年目だからこうしようというものは僕らの中にはなくて、事件に向かう中で自然と関係性が浮き出てくる…。だから、意識しないでやっていこう、と話しています。
――水谷さんと寺脇さんの普段の関係性についてはどう変わりましたか?
変わらないですね。ただ、僕自身はかつて“責任を持って主役をやってこい”と豊さんに送り出していただいたので、これまでの経験がきちんと亀山薫という役に生きればいいなと思っています。
――離れていた間に右京が変わったか、感じるところはありますか?
右京さんって間違ったことは言わない人ですが、かといって壁を作るわけではなく、いいものは受け入れて、きちんと“いい”と言ってくれる。だからこそ、右京さんは僕が卒業したあとの3人の相棒それぞれに多少なりとも影響を受けているはずだと思うんです。それは離れていたから、感じるところでしょうか。
――『season22』は、どんなシーズンになりそうだと考えていますか?
僕は初めて脚本を読む瞬間をとても大事にしていて、前もって次のストーリーがどんな設定かなど聞かないんです。1枚1枚ページをめくりながら、自分の内側からどんなイメージが出てくるか、先入観なく読み進めていきたい。だからどんなシーズンになるかというより、右京と薫に何が起こるのか、丁寧に脚本を読み込み、いいイメージがわくように自分も切磋琢磨していきたいと思っています。