第39話は「太閤、くたばる」。家康と最後の対面時、秀吉は「世の安寧など知ったことか。天下なんぞどうでもええ」「豊臣の天下は、わし1代で終わりだわ」と告げる。
家康は「だから放り出すのか。(世の中を)こんなめちゃくちゃにして、放り出すのか!」と激怒。秀吉は「なーんもかんも放り投げて、わしはくたばる。あとは、おめえがどうにかせぇ」と開き直ってしまう。
咳込んで、息絶えた猿芝居を見せると、まんまと心配した家康は「大嫌いじゃ!」と怒る。しかし秀吉は「わしは、おめえさんが好きだったにー」「すまんのう。うまくやりなされや」と、家康に世の太平を託し、後日、妻・茶々(北川景子)が見守るなかで息を引き取るのだった。
6歳差とは思えないメークの違い
「このシーンはムロと松本にとって肝入りのようで、松本の『天下人の会話として納得いくようにしたい』という要望から、2人で自宅で稽古したそうです。
その成果は好評なのですが、いかんせんムロの老け込み具合が不自然。61歳のムロ秀吉の髪はハゲている上に白髪で、シワも深く、表情筋を動かすのも辛そうなレベル。
一方、6歳下の55歳・松潤家康は、一見2、30代に見えるほど若々しい姿で、黒髪のうえ肌もツヤツヤ。親子ほど年齢が離れているように見えてしまって、動乱の世を一緒に生き抜いてきた間柄に全く見えない。せっかくのシーンが台無しです」(芸能ライター)
織田信長を演じた元『V6』岡田准一も老け込むことなく退場したが、これは信長の享年が47歳だったからこそだろう。
「そもそもジャニーズ事務所の一部メンバーには〝老けメークNG〟というルールが業界内であったといいます。しかし、ドラマ『教場』(フジテレビ系)で木村拓哉が白髪交じりの警察学校教官役を演じたことをきっかけに、NGは撤廃されたものだと見なされていました。しかし残念かな、『どうする家康を』見る限り、まだそのルールは続いているようです」(同・ライター)
ツヤツヤの顔のまま、家康は最期を迎えるのだろうか。