〈「私自身はブレイクしなかったという感覚」ロンハーで泣いてしまってから10年以上…磯山さやか(39)が芸能界で活躍し続けるワケ〉から続く
10月20日に6年ぶりの写真集「and more」(講談社)を発売するタレントの磯山さやかさん(39)。デビュー時から23年間グラビアを続けるレジェンドである彼女が、写真集の見どころから同年代でグラビアを続ける熊田曜子さんへの思い、大好きだというグラビアを辞めるタイミングについて語ってくれた。(全3回の3回目/最初から読む)
【画像多数】これが最後のグラビアかも…?
白いビキニとシャツに身を包んだ
磯山さやかさん(39)の“特別な一枚”を見る(全39枚)
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せっかく出していただけるなら、妥協したくない
──磯山さんは今年芸能生活24年目になりますが、写真集は3年前、デビュー20周年のタイミングで出したかったそうですね。
磯山 そうなんです。ただ20周年のタイミングはコロナもあって、かといって近場で撮影するのも違うなと思ったのでやめました。
やっぱり写真集って特別なものなので、妥協したくない。せっかく出していただけるのだったら、ちゃんと100パーセントでやりたいなって思っていて。コロナがちょっと緩和された時に、ご縁があってこうやってまた写真集を出せて本当に嬉しいです。
──前作「holiday」はロサンゼルスでの撮影でしたが、今回はグラビアの王道グアムでの撮影です。
磯山 撮影したグアムも含めて、グラビアの王道の内容です。グアムはデビュー当時から何度も行ったところですごくリラックスできる場所ですし、グアムのコーディネーターさんもデビュー当時から一緒の方です。
──グラビアってポージングなどで無理な体勢をした方が写真になると美しいのですが、その分きつい作業です。今回の撮影ではどうでしたか。
磯山 めっちゃきつくて、今回も撮影2日目ぐらいから筋肉痛が出てきて「来た来た」と。でもグラビアやってるなって思いました。年齢を重ねたから疲れ度合いもこれまでと違いました。
でも、今回の写真集のロケはめちゃくちゃ楽しくて。写真集のロケって2、3日がっつり撮るので、時間が長くて体力的にきつかったり、集中力がどんどん薄れてったりすることもあるんですけど、ずっと楽しかったですし、みんなでずっとふざけてました(笑)。
グラビアの撮影自体はすごく好きなんです。みんなで作り上げている感じがすごく楽しくて。 20年以上やっていても、グラビアの仕事が一番楽しいですね。
──特に見てほしいシーン、衣装はありますか。
磯山 ホテルの部屋で撮った写真は、写真集でぜひ確認していただきたいです。海でははしゃぎながら撮ったので、そこは素の感じです。
この白いビキニとシャツの写真は一番最初に撮った写真なんですが、朝ですごく光が綺麗にさしていて。この写真が撮れた時にみんなの気持ちが一気に上がって「この写真集いける」と確信できたようなカットでした。すごく特別なカットになりました。
──シャボン玉を使ったグラビアはザ・アイドルという感じですね。40歳を迎える年齢ではなかなかできない写真です。若干照れとかはないんですか。
磯山 もう全然。シャボン玉はデビュー当時はよくやっていて、今回も掃除が大変でしたけど、楽しかったですね。撮影中は恥ずかしさなんて一切ないです。別人格じゃないですけど、もう楽しくてしょうがないです。
──同年代でグラビアをやられている熊田曜子さんとはまた違った方向のグラビアをやられていて対照的で面白いですね。熊田さんはどんどん攻め攻めな内容になっています。
磯山 曜ちゃんはすごいです。攻め攻めだけど、曜ちゃんはそれを嫌でやっているわけでは全くないし、 熊田曜子の表現が100パーセント出ていて素晴らしいと思います。
──熊田さん、着ているビキニがだいたいゴールドかシルバーですもんね。
磯山 そうそう(笑)。出産を経てのあの体つきって凄いと思う。周りを励ますこともできるじゃないですか。そういうところは曜ちゃんの良さがすごく出ていて、私も励みになります。だって同年代でグラビアをやっている人が周りに全然いないですもん。
──たしかに磯山さんと同じくらいに活躍したグラドルで今もグラビアを続けているのは熊田さんぐらいですね。
磯山 そうなんですよ。曜ちゃんは1回グラビアをやめて、結婚して、もう1回戻ってきてくれたんで。
曜ちゃんのグラビアは見たくなるというか、これは見なきゃなと思わせる。でもそれが彼女のキャラクターでもあり、そこがブレないんですよね。あれはすごいと思います。尊敬します、曜ちゃんのことは。
磯山 厳しいです。露出しすぎてもちょっと言われたりします。 写真集だからこそ露出というのもあると思うんですけど、そこは制作するスタッフさんも認知してくださっていて、今までの写真集も露出はそこまで。私のファンは不思議な方たちだなって思います。
──磯山さんご自身的にはどう思われているんですか。そのままでいいというのは安心する一方で、我を出したい、もう少し攻めたいなという思いは湧いてきませんか。
磯山 それはないです。写真集とかグラビアって、見てくださる方のためにやっているので。女性のカメラマンさんに撮影してもらうときも「おしゃれすぎないようにしてください」ということはずっと言ってます。見ている人を置いていかないことが一番なので。その中で私なりに表現できるものは表現するという感じですね。やっぱり私だけで作ってるわけじゃないので。
結婚したら辞める、撤回はない
──結婚したらグラビアをやめると公言されています。ファンとしては結婚してほしくないのでは。
磯山 私のファンの方って、10代から見守っていただいている方が多くて「そろそろいいんじゃない?」とか、むしろ結婚を望んでくれてる方も多いんです。
──でも、結婚したら絶対グラビアはやめるんですか。それこそ、熊田さんは続けています。
磯山 それは曜ちゃんの思いがあるわけで、私は辞めます。撤回はないですね。
写真集を見てくださっている方が、そこに写る私を恋人みたいに思って見てくれるというのが、私がずっと昔からやってきたグラビアなので。結婚すると、そこに違う人の顔がちらつくようになっちゃう。それはすごく嫌なんですよ。見てくれている方にも失礼だって思っちゃう。なので結婚した後は、グラビアはやりたくないなって思います。
──では今回の写真集を作る時も、頭のどこかで「これが最後の写真集」という思いはあるんですか。
磯山 思います、思います。6年前の写真集「holiday」の撮影の時でさえ、最後だって思ってましたから。でも全然ないじゃんっていうね(笑)。「最後最後詐欺」なんです、私。
──6年前時点で最後と思ったということは当時は、そういう相手がいらっしゃったんですか。
磯山 全然いないです。全然いないけど、30代って割と人生が変わる年代だと思っていたので。年齢的にも6年前は30代前半で、何かあるかもしれないと皆さんにも「写真集はこれで最後かもしれないですよ」と言ってたんです。そうしたら、6年間を経て30代最後に出せることになって。
40代でグラビアをやることは今まで想像もしてなかったんです。そこも含めて、どうなるかがわからない。40代になって結婚していなくても、グラビアをやるかどうか本当にわからないんです。この作品に集中していたので、今後は考えられないんです。
──現状のグラビアの集大成として今回の写真集を出しているわけですよね。
磯山 そうなんですよ。だから次があるかは今はわからないです。「今はこれです」っていう感じなので、次があると思ってこの写真集を逃さないでほしい。それだけは言えます。
(徳重 龍徳)
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